「海南鶏飯」と書かれた看板。
厨房にいくつもぶら下がる丸鶏。
シンガポールの街角で初めて「海南チキンライス」に出会いました。
何もわからないまま看板メニューを注文すると、出てきたのは一皿にこんもりと盛られたご飯と分厚く切られた茹で鶏。
何の変哲もないような組み合わせは、でも日本では見たことのないものでした。
専用の赤いタレにつけて鶏肉を一口。
鶏皮はついたままですが適度な量の脂。
甘辛いタレが、スープの味をしみこませた肉と絡みあいます。
そして、鶏肉の下から現れるごはん。
炊き上がった香ばしいタイ米に鶏肉の脂が混ざっただけでこんなにおいしくなるんだろうか?
そのとき半年ほど旅した東南アジアでナンバーワンの食べ物でした!
さて、あまりのうまさに自分の店のメニューにもしてしまった「海南チキンライス」。
今日は、ご家庭でも作れるけれど、ちょっとだけ本格的な作り方をお教えします。
<材料> 二人前
○チキンスープの材料
鶏もも肉(塊) 400~500グラム(2枚)
水 3カップ
ねぎの青い部分 10cmほど
塩(スープ用) 小さじ半分
生姜(スープ用) すりおろして大さじ半分程度
○チキンライスの材料
米(できればタイ米)1.5合
鶏皮 1枚(なければごま油少々)
生姜(米用) すりおろして大さじ半分程度
ニンニク すりおろして大さじ半分程度
塩(米用) 小さじ半分
<手順>
まずチキンスープをとります。
1.鶏もも肉以外のチキンスープの材料をすべて鍋に入れ強火で熱します。
2.沸騰したら火を止め鶏もも肉をいれます。
3.再び火を入れ、あくが出てきたらあく引きをして、弱火にして15分程度温め火を止めます。
4.蓋をして30分置きます
5.チキンライス用にチキンスープを1.5カップ取り出して、取り出したスープを冷やしておきます。
次にチキンライスを炊きます
1.フライパンに鶏皮をのせ最初は強火で、少し焦げ目がついたら裏返して火を弱めます。
2.鶏皮からある程度鶏の脂がでたら皮を取り除きます(鶏皮がない場合は、ごま油を熱します)。
3.弱火で生姜(米用)とニンニクを入れます。
4.香りがたったら米を入れ炒めます。途中で塩(米用)も入れて炒めます。
5.全体に脂がいきわたったら火を止め、炒めたお米を炊飯器に移します。
6.チキンスープから取り出して冷やしておいたスープも炊飯器に入れ、お米を炊きます。
お米が炊き上がったらチキンを適度な厚さに切り分けてお米の上に乗せたらできあがりです。
万一チキンの中まで火が通っていなければ、チキンだけレンジで少しだけ加熱してください(必ず火が通ったことを確認して召し上がってください)。
タレはスイートチリソースや、お醤油などでどうぞ。
もう少し工夫したい方は、レモン汁とごま油にお塩を合わせたタレなどつくってみてはいかがでしょうか?
余ったチキンスープは塩コショウで味を調えてスープとして召し上がるのもよいです。
香菜があれば刻んで入れたりするとなお美味しいですよ。
炊飯器だけでできるレシピもありますが、こちらのほうが少しだけ本格的です。
さて、朔でもこの「海南チキンライス」がメニューにございます。
一度召し上がっていただくと、そのおいしさが伝わるはず。
実はお子さんにも大変人気です。
ぜひお試しください。
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