こんばんは。(これを書いているのは、夜中の2時過ぎです。) 朔の料理担当の半沢友花です。

とてもとてもお久しぶりです。

私は料理を仕事にしているだけあって、料理本も大好きなのですが、読む料理本と使う料理本とその両方があります。

読む料理本では、何冊もありますが、私は
池波正太郎の食べ物に関する文が大好きで、それこそ何度も読んでいるので、題名で料理がすぐ浮かんでくるほどです。

ちょっと行儀が悪いけど、ひとりごはんの時は大体、読む料理本を読みつつ食べるので、池波正太郎の本にも、醤油のしみやら油のしみやらがついてます。 ひとつひとつの言葉が実においしそうで、古い本なのですが、いつ読んでも何度でもまた読みたくなります。(ちなみに、歴史小説はほとんど読んでません。)

そして実用の料理本では、高山なおみさんの料理、料理に対する考え方、レシピが一番好きです。 高山さんは、文章もとても面白く味わいがあるので、実用と読むのと両方です。

昔、東京の吉祥寺に KuuKuu という店があり、これがトラベラーズカフェ朔の理想です。(もう1軒、江古田のプアハウスという店も理想の店です。) Kuu Kuuは、本当に素敵な店で、閉店してしまった今となっては、記憶を反芻しては、朔もこんなにしよう、あんなにしよう、と思うしかないのですが、この Kuu Kuu で、働いていたのが高山さんで、諸国空想料理店 という本が、Kuu Kuu のことを書いた本なのです。写真も少しのっているし、店の生き生きとした様子も文章から伝わるし、レシピもあって、私の宝本の一冊です。

高山さんの本については、まだ書きたいので、それはまたいずれ。

池波正太郎は偉大すぎて、池波さんとは呼べず、かえって池波正太郎と書く方がしっくり来ました。高山さんはあったこともないけれど、本好きなところや料理に対する考え方にとても共感するので、親しみを込めて、高山さんにしました。

ではでは、もう3時だ。
おやすみなさい。